人間は本来、目に見える世界に生きているだけでなく、先祖や自然に守られていることを身体で感じることができる空間だ。ここに住む、自身のキャリアを生かした人間の終焉を生きている活力のある高齢者の存在そのものがサイトスペシフィック。笠岡諸島の白石島の旧邸、北木島の砕石工場跡、六島の空家などを会場に、アーティストが滞在制作を行い、止まったように見える島の時間軸と出会いの潮流軸で新たな価値観を織りなすように、島からアートブリッジを渡す。
白い花崗岩が点在する白石島には、源平合戦の死者の霊を慰めたことが始まりとされる白石踊りが受け継がれています。弘法山開龍寺にはタイの名刹ワットパクナム寺院との交流により建立された仏舎利塔があります。
江戸時代には沿岸航路の中継点として栄え、干拓が行われたため、漁業のみならず綿や桑を使った特産品の製造も行われていました。
港の正面の伊能忠敬も泊まった記録が残る「松浦邸」を始め、大師道に沿うようにお借りした家々に作品を展示していきます。
「島の人さら」/杉本 克敬 10:00~17:00
島の食材・人・自然と対話する、カフェスペース
11日・12日(7時~)15日(~21時)
16日・17日 OPEN
「生活と絵(村川源之助の場合)」/藤井 龍
かつて白石島に滞在した村川源之助と自分を重ねる
「パラダイスの島」/ラデック プレディギュエル
子どもや島の人たちと一緒に島の風景・白石踊りをモチーフに描く
「White robe」/松岡 美江
外科医や歯科医を兼ねていた理髪店が白を基調とした空間へ
event「出張 TENT Bar Romany」10日 16~20時
「しらゆう」/杉原 信幸
島に自生する麻央蘭を用いた家の記憶・白石踊りへのオマージュ
「NOTE_00003_白石島_1965」/清水 直人
住まわれていた河田さんの時間と島の時間を見つめる
ラデック プレディギェルRadek Predygier
1973年ポーランド生まれ。ワルシャワ国立芸術大学卒業。南仏やパリ59Rivoil で滞在制作を行う。2003年ポーランドの小学校に30㎡のフレスコ画を制作。ポーランドの美術専門学校講師として勤務の後2004年に日本に移住。日本で個展やアートプロジェクトに参加している。
杉原 伸幸SUGIHARA Nobuyuki
1980年長野県生まれ。東京藝術大学油画専攻修了。詩人の吉増剛造ゼミ参加。「大町冬期芸術大学」空間美術コース講師。国内外の作品展に参加し、滞在型の制作活動を展開、2010年より「信濃の国 原始感覚美術祭」を主催。原始感覚美術祭アートディレクターとして、人と自然の境界の場をつくり、体によりマツリを行っている。
松岡 美江MATSUOKA Mie
1973年ポーランド生まれ。ワルシャワ国立芸術大学卒業。南仏やパリ59Rivoil で滞在制作を行う。2003年ポーランドの小学校に30㎡のフレスコ画を制作。ポーランドの美術専門学校講師として勤務の後2004年に日本に移住。日本で個展やアートプロジェクトに参加している。
藤井 龍FUJII Ryo
1987年生まれ。美術家。東京藝術大学大学院修了。思考や言動の基礎となりうる構造体の設定や解除を、多様な手段と媒体を用いて行う。近年は他者と協力して作るプロジェクトも多い。主な展覧会に、「天プラ・セレクション vol.73 藤井龍 展" For ( Your / His/ Her / My ) Eyes Only"」(2016/岡山県天神山文化プラザ)、「Earth Art Project」(2014/インド)など。http://ryofujii.com
清水 直人SHIMIZU Naoto
1980 年生まれ。岡山県在住。
対象的な認識によって捉えるのではなく、関与し共通感覚(社会的な共通性と根源的な感覚)をはたらかせることにより捉え視覚化する。社会と人間のアクチュアリティー、時代性を問いたいと考えている。
杉本 克敬SUGIMOTO Katsuhiro
1978年、岡山県生まれ。岡山大学法学部卒業後、記者を経て、2007年「カフェは日常の文化施設」をコンセプトにEXCAFEをオープン。バリスタとしてカウンターに立ちつつ、各種メディアで食の発信を行う。「食は全てを越える万人共通の喜び」と考え、味覚や嗅覚などの感覚を刺激しつつ、アート空間の幅を広げる活動に取り組んでいる。
笠岡諸島最高峰の葩栗山(ばっくりやま)を中心に急峻な山々が連なっている北木島は、古くから北木御影石で知られ、江戸初期の大阪城修築、明治以降では、日本銀行や三越本店、日本橋や靖国神社大鳥居等をはじめとする構築物に石の島として大量に石を送りだしてきました。
島の基幹産業である北木石でつくられた石の楽器の演奏と、島の人とつくったオリジナルのダンスを披露します。勇壮な石切の丁場が残る北木島では、石工たちが口ずさんだ「石切唄」が子どもたちにも伝承されています。
Performance EVENT
医師と身体(からだ)の不思議な出会い。
石の音がカタチになる。
石の音がダンスになる。
島を転がる、駆け巡る!
音と踊りのパフォーマンス!
8月11日(木)13:30開始(13:00開場)
場所:北木島豊浦港前(旧奥田工場)※豊浦港より徒歩3分
入場無料
yummydance(宇都宮忍・合田緑・高橋砂織・得居幸)
愛媛県松山市を拠点に活動する女性4人のコンテンポラリーダンスカンパニー。99年、ドイツの振付家アマンダ・ミラーに選出されたメンバーにより結成される。国内ツアーや海外フェスなど多くの舞台でオリジナル作品を多数上演。ダンスで出会ったひとりひとりの魅力あるカラダと、yummy=’おいしいダンス’をユーモアに展開中。
岩本 象一IWAMOTO Shoichi
1981年生まれ。神戸出身。主に叩いて演奏できるモノを奏する人。音で情景を描く音の詩人でありたいと思っている。インドネシア留学を経て 2010年より岡山在住。ジャワガムラン教室を開催し各地でワークショップを行う一方、様々なグループに参加し演奏活動をしてい る。音を媒体として人と場を繋ぐことを目指している。
岡山県最南端の六島。島に自生する水仙が咲く早春は、可憐な花の香りに包まれながら、瀬戸内の眺望を楽しむことができます。島民は「島小屋」の整備を行っており、住中浩史(美術家)作品の部屋もあります。
三人のアーティストは未来を見つめ、六年後の六島に根付いているもの、六年後の自分に贈るもの、六年後の未来から過去を振り返り、今を見つめることをテーマにした制作発表を行います。
六島の漁具であるブイを使って、子どもたちと楽器・カリンバ作りをしてきた金子は、音やリズムをテーマに音のワークショップを行い、六島に根付く音づくりをします。
写真家・米山は「写真館」をつくり、島人の肖像写真を撮ることで現在を切り取り、六年後の自分に贈る写真撮影をします。
美術家・三友は、「六島光器製作所」で、漁具や蛸壺などでつくるカメラオブスクラ(暗い箱)シリーズに加え「六島のランタン」も増殖させ光を用いた表現を行います。
教員宿舎:「六島光器製作所」
湛江港前ひがし:「六島の写真館」
島小屋:「六島の音」ライブ 10:30~/ 11:00
島小屋:住中浩史によるアートリノベーション
公開制作8月7日(日)~11日(木)
展示発表11日(木)10時から17時
三友 周太MITOMO Syuta
1967年N.Y生まれ。東京薬科大学薬学部卒。医薬品開発の業務に関わる傍ら、制作活動およ びアートディレクターとして社会とアートの係 わり合い方をテーマにした活動を行う。Sightseeing Buscamera Project の運営や光と影をテーマにした表現、生命や科学、環境を盛り込んだワークショップや作品制作を行っている。
金子 雄生KANEKO Yusei
10代の頃よりジャズトランペット奏者として多くのセッションバンドに参加。’95年自己のリーダーバンド「DUNYA FOLI」 を結成。あらゆる第三世界の旋律とリズムを取り入れた”NEW JAZZ AGE”として話題を呼び、トランペット・各種民族楽器を駆使したステージを世界各国のアーティストと繰り広げている。
米山 力YONEYAMA Chikara
1975年東京都生まれ。株式会社虎舞ミュージアム代表取締役。カメラマン、WEB デザイナー、グラフィックデザイナー。写真展 「爾麗美術 横浜」を継続的に行っている。
開催日:8 月11 日(木・祝) 定員70 名/参加費7,000 円
9:00 | 笠岡住吉港発 |
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10:00 | 六島着 作品・ライブ鑑賞(詳細はこちらをご覧ください) 昼食(プレミアム弁当) |
12:30 | 六島発 |
13:00 | 北木島豊浦港着 |
13:30 | 音とダンスの公演鑑賞 |
15:00 | 北木島豊浦港発 |
15:30 | 白石島着 アート巡り |
18:30 | 白石島発 |
19:00 | 笠岡住吉港着 |
開催日:8 月15 日(月) 定員50 名/参加費7,000 円
14:00 | 笠岡住吉港発 |
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14:30 | 白石島着 アート巡り(詳細はこちらをご覧ください) |
17:00 | sunsetBBQ |
21:00 | 白石踊鑑賞 |
21:30 | 笠岡住吉港着 |
ツアーのお問合せ:笠岡市観光連盟 TEL:0865-69-2147
ツアーのお申込み:アルディ観光(岡山県浅口市鴨方町六条院中3379-1) TEL:0865-45-8488 Fax:0865-44-0113 Mail:hardie@f5.dion.ne.jp
© 2016 Art Bridge on Kasaoka Islands 2016.